同音異義語とは、同じ発音で意味の異なる言葉のことです。
同じ音読みで意味の異なる言葉を「同音異義語」、同じ訓読みで意味の異なる言葉を「同訓異字」と分けているケースもありますが、ここでは”同じ発音”として両方をまとめています。
普段使っている言葉でも、漢字に変換するときに迷うことってありませんか?
なかには、間違えていることに気づかないまま、思い込みで書いている方もいるでしょう。
個人ブログなら自己責任で済みますが、企業のメディアで誤字があれば信用問題に関わります。顧客離れにつながるかもしれません。
無意識に間違った漢字を使っていないかチェックしましょう。
間違えやすい同音異義語(同訓異字)
校正時に修正が多い同音異義語をピックアップして、例文とともに紹介します。
自分が間違えやすい漢字は、意味を調べてまとめておくのがおすすめです。
使い分ける自信がない漢字があれば、それぞれの意味を調べてみましょう。
- 回答:質問に回答する
- 解答:問題に解答する
- 特徴:特徴のある声をしているのでわかりやすい
- 特長:この講座は、類似商品よりも安いのが特長だ
- 体制:現状を把握できる体制に整える
- 体勢:体勢を整えて座り直す
- 態勢:受け入れる態勢を整える
- 構成:記事の構成を作り直す
- 校正:記事を校正して納品する
- 保証:商品の品質を保証する、保証書
- 保障:家族の安全を保障する、社会保障制度
- 補償:災害による損害を補償する
- 終了:全試合が終了した
- 修了:すべてのカリキュラムが修了する
- 制作:Webコンテンツの制作に携わる
- 製作:仕事でおもちゃの製作に携わる
- 解放:やっと仕事から解放された
- 開放:学校の校庭を開放した
- 追求:理想を追求する
- 追及:責任を追及する
- 追究:日本の文化を追究する
- 収める:引き出しに収める、成功を収める
- 納める:税金を納める、仕事納め
- 修める:英語を修める、身を修める
- 治める:国を治める、痛みが治まる
- 抑える:感情を抑える、出費を抑える
- 押さえる:証拠を押さえる、ポイントを押さえる
- 進める:執筆を進める
- 勧める:会員登録を勧める
- 薦める:立候補を薦める
- 表れる:怒りが表情に表れる
- 現れる:症状が現れる
- 計る:100mのタイムを計る
- 図る:合理化を図る
- 測る:部屋の高さを測る
- 量る:重さを量る(※)
(※)体重を”はかる”場合は、重さに該当するので「量る」が適切です。しかし、「測定する」と言い換えられることから、「測る」を用いるのが一般的とされています。(参考:文化庁/異字同訓の使い分け)
上記のようなケースもあるため、少しでも使い分けが心配な場合は確認しましょう。
同音異義語で悩んだときにやるべきこと
少しでも悩んだら、確認することが重要です。思い込みで執筆するのはやめましょう。
1:検索して確認する
正しく書けているか自信がないときは、その都度検索して確認する習慣をつけましょう。
2つの選択肢から悩んでいるのであれば、「回答 解答 違い」といったキーワードで検索するとそれぞれの意味がすぐにわかります。
「多分合っているけど、自信がない……」という状況なら、検索時に「問題を解答する」とダイレクトに打ち込んでみるのがおすすめです。サジェストキーワードや検索結果で答え合わせができます。
2:漢字の意味を考える
同音異義語で悩んだときは、漢字の意味を考えると判断しやすくなります。
もし「問題にかいとうする」を漢字で書く場合、「問題を解くという意味だから”解答”が適切」と判断するイメージです。
「体制」と「体勢」を使い分けるのであれば、以下のような考え方ができます。
- 制度に関わるから”体制”
- 姿勢に関わるから”体勢”
まずは自分で考えてから適切かどうか調べてみると、知識として身につくのでおすすめです。