タイトル・見出し

タイトル・見出し

タイトルと見出しは、どちらも質の高い記事を作るうえで大事な部分です。

それぞれのポイントを押さえておきましょう。

目次

タイトル

タイトルの決め方

タイトルは、検索結果に表示されたときに、読者が最初に目にする部分です。

読者はタイトルを見て「悩みや疑問を解決できそうか」を判断します。クリック率に影響するので、きちんと考えて決めましょう。

ただし、読者にクリックしてほしいからといって、過剰な表現を用いてはいけません。

以下のポイントを押さえて、記事に適したタイトルを考えることが大切です。

1:検索結果に表示される文字数を意識する

検索結果に表示されるタイトルの文字数は、PCとスマホで異なります。私が使用しているPCでは29文字以内、スマホでは35文字以内でした。

「以内」と書いたのは、すべての記事が同じように表示されるわけではないから。最大で29文字表示されている記事もあれば、20文字程度しか表示されていない記事もあります。

例えば、以下の「Webライター 始め方 未経験」というキーワードを例に見てみましょう。

記事によって、表示されているタイトルの長さが異なります。

表示しきれなかった部分は「…(三点リーダー)」で表示される仕組みです。

タイトルはGoogleの判断になるため、SEO対策をしたからといって文字数を操作できるものでありません。

キーワードや目立たせたい言葉は29文字以内に含めることが大切です。

タイトルが長すぎても頭に入らないので、長くても35文字程度になるように心がけるとよいでしょう。

2:タイトルの前半にキーワードを入れる

タイトルを考えるときは、文字数を意識すると同時に、キーワードを前半(できる限り最初のほう)にもってくることが大切です。

読者がパッと見たときに、記事に何が書かれているのかが明確になります。SEOの観点からしても、上位表示されやすいと考えられているので意識しましょう。

例:キーワード「Webライター 始め方」

OK:Webライター始め方を7ステップで解説!
NG:Webライターなら在宅ワークで稼げる!失敗しない始め方を学ぼう

NGでは「始め方」が後半にあります。文字数的にはギリギリ表示されるかもしれませんが、「始め方」の前でカットされてしまう可能性もあるでしょう。

また、パッと見ただけでは「在宅ワーク」や「稼げる」を狙った記事のようにも見えてしまいます。

あまり多くの情報を詰め込みすぎず、狙っているキーワードが読者とGoogleに伝わるようにタイトルを考えましょう。

3:上位記事との差別化を意識する

上位記事を見ると、同じようなタイトルの記事が並んでいることが多々あります。

できる限り上位記事と差別化し、読者にクリックしてもらえるタイトルを付けることが大切です。

具体的には、以下を意識してみてください。

  • 数字を入れる(例:5つのコツ、副業で月10万円)
  • 情報の鮮度で目を引く(例:【最新】【2024年】)
  • 読者にドキッとさせる(例:失敗しない、知らないとヤバい)
  • 読者への問いかけを入れる(例:○○って本当?)
  • あえてシンプルにする

ここで、いくつかのキーワードを参考に、上位表示されている記事のタイトルを見てみましょう。

まずは「ブログ 始め方」で上位表示されている記事のタイトルです。

「ブログ 始め方」の検索結果

「9ステップ」や【2024年完全版】、短くてシンプルなタイトル、それぞれの記事で個性が出ています。

読む記事をじっくり選ぶときは、1番上のタイトルよりも、数字が入っているものやシンプルなタイトルのほうが目に入りやすいのではないでしょうか?

ただし、狙うキーワードによっては、最初から文字数がある程度制限されるケースもあります。

以下は「Webライター 向いている人」をキーワードとしたときの検索結果です。

「Webライター 向いている人」の検索結果

読者が知りたいのは「向いている人はどんな人なのか?」だと予想できるので、必然的に同じようなタイトルになります。

考えても差別化が難しいときは、とりあえず記事の内容に適したタイトルにすればOKです。

逆に、個人で考え方が異なるような、自由度の高いキーワードの場合は差別化できるチャンスです。

例えば「Webライター オワコン」を例にすると、各記事で個性的なタイトルを付けていることがわかります。

「Webライター オワコン」の検索結果

内容的には「オワコンではない」というものがほとんどですが、訴求方法は自由です。

  • ぶっちゃけどうなの?
  • 惑わされるな!
  • 真っ赤な嘘

どれも差別化できているオリジナリティのあるタイトルですね。

煽りすぎるのはNGですが、広告主やクライアントに悪影響を及ぼさず、記事の内容と一致していれば問題ありません。

あくまでも発信するのはメディアを運営する個人や企業であることを忘れずに、イメージを崩さないようにしましょう。

ブロガーの場合は、こういった自由度の高いキーワードのほうが、自分の意見を含めた一次情報を書きやすいのでおすすめです。

見出し

見出しの作り方

Webライティングでは、記事を読みやすくするために見出しの設定が欠かせません。書籍でいう「第1章」「第2章」といった目次の部分にあたります。

見出しはそのまま目次になるため、読者が必要な情報を探しやすい見出し作りが重要です。

見出しにはH1~H6まであり、記事の執筆で主に使うのはH2~H4です。H1はタイトルの部分になります。

見出(H1~H6)
  • H1:タイトル
  • H2:見出し
  • H3:小見出し
  • H4:H3の小見出し
  • H5:H4の小見出し
  • H6:H5の小見出し

数字の小さい順(H2)から、階層を守って使うことが大切です。H2からいきなりH4になるのはNGなので、執筆をしながら確認しましょう。

WordPressでは、左側の「アウトライン」で設定した目次を確認できます。

見出し(WordPress)

慣れないうちは、設定が間違っていないか確認しながら作っていくのがおすすめです。

なお、見出しを設定することは、検索エンジンに記事の内容を伝えるうえでも有効な手段とされています。初心者はまず、見出し作りの基礎知識を覚えておきましょう。

1:書かれている内容がわかるようにする

見出しは記事の目次になる部分です。見出しを見ただけで、どんなことが書かれているのかがわかるようにしましょう。

以下は、私が執筆したブログ記事の見出し(目次)の一部です。LEAN BODY(リーンボディ)という、オンラインフィットネスサービスの感想をまとめています。

目次

見出しを作るときは、H2に対する具体的な回答をH3でまとめましょう。

目次を見ただけで「どんな感想だったのか」「どんな効果があったのか」など、具体的な内容がわかるようにまとめています。

2:適度にキーワードを含める

H2にはキーワードを含めましょう。

例えば以下は「ハンドメイド 本 おすすめ」というキーワードを狙った見出し(目次)です。

KWを含めた目次

自然にキーワードを含め、読者が目次として見たときに必要な情報を探しやすくしましょう。

見出しにキーワードを入れることは、SEO対策としても重要です。

かといって、H3までむやみにキーワードを入れすぎるのは良くないので注意しましょう。

NG例

H2:ハンドメイドにおすすめの本3選
 H3:おすすめの本①『○○』
 H3:おすすめの本②『○○』
 H3:おすすめの本③『○○』

キーワードで「おすすめ 本」を狙うからといって、H3のすべてに「おすすめの本」と入れる必要はありません。

目次がゴチャゴチャして、読者が必要な情報を探しにくくなります。

3:数字を含めて伝わりやすくする

見出しに数字を含めて、読者に伝わりやすくするのも効果的です。

数字を入れた目次
  • おすすめする7つの理由
  • 効率よく稼ぐ流れを7ステップで解説

私がWebライターとして仕事をする案件では、可能な限り数字を入れる記事がほとんどです。

上位表示されている記事を見ても数字を入れている記事が多いので、1つのテクニックとして覚えておきましょう。

4:長くなりすぎないようにする

見出しの文章が長くなりすぎると、目次として読みにくくなります。

スマホで目次を見たときに、2行以上になる見出しが多いときは要注意です。

5:見出しの粒度をそろえる

ここでいう粒度とは、情報の大きさ(抽象度)や語尾などの表現のことです。

正直、そこまで厳しく見ていないクライアントもいます。「指摘されないからいいや」ではなく、言われなくてもできたほうが質の高い記事につながるので意識しましょう。

以下のNG例を見て、どこがおかしいかチェックしてみてください。(各回答はグレーの部分をクリックすると見られます)

NG例①

H2:私の好きな料理3選
 H3:オムライス
 H3:ハンバーグ
 H3:フルーツ

NG例①の回答を見る

3番目のH3「フルーツ」は料理ではないので、選ぶべき情報として正しくありません。

NG例②

H2:○○をおすすめする理由
 H3:料金が安くて使いやすい
 H3:メリットが多い
 H3:画面のデザインがきれい

NG例②の回答を見る

2番目のH3「メリットが多い」は、抽象度が高すぎる情報です。「安くて使いやすい」「デザインがおしゃれ」もメリットに含まれます。
ここで求められるのは”どんなメリットがあっておすすめしているのか”という情報です。

NG例③

H2:○○の特徴
 H3:選べるデザインが豊富
 H3:充実したサポート体制
 H3:初心者向けの動画が充実している

NG例③の回答を見る

3番目のH3「初心者向けの動画が充実している」だけ、語尾が動詞になっています。ほかが名詞で終わっているので、「初心者向けの動画が充実」で区切って語尾を統一しましょう。

6:キーワードへの回答を早めに入れる

見出しを組み立てて構成を作る際は、キーワードに対する回答を記事の早めに入れましょう

読者は解決したい疑問や悩みがあって検索しています。その回答をすぐに得られなければ、離脱される恐れがあるため注意が必要です。

例えば、以下は「レジン 通信講座 おすすめ」について執筆した記事の見出しです。

KWに対する回答はできる限り早く入れる

おすすめで調べている人に対して、どんな通信講座があるのかがすぐに伝わるように見出しを作っています。

人によっては「選び方」よりも前に「おすすめ」を先に紹介するケースもあり、見出しの並べ方(構成作り)に正解はありません。

選択肢が多い場合は、最初の見出しで「1番のおすすめは○○!」と言い切るのもありです。そのあとに、ほかの通信講座を「○選」で紹介する見出しを作ります。

もしキーワードが「○○ 使い方」であれば、最初の見出しは使い方をわかりやすく解説した見出しにしましょう。

H2:○○の使い方を3ステップで解説
 H3:STEP1. カバーを外す
 H3:STEP2. 電源を入れる
 H3:STEP3. 時刻を設定する

「仕事が続かない」といった人の悩みに対するキーワードであれば、仕事が続かない人によくある特徴や原因などを解説する見出しを先頭にもってくるのが望ましいですね。そのあとに、対策などを提案するとよいでしょう。

H2:仕事が続かない人の特徴3選
 H3:1. 仕事が合っていない
 H3:2. ストレスを感じやすい
 H3:3. プライドが高い
H2:仕事が続かない状態から抜け出す3つの解決策
 H3:1. 苦手な人と距離を置く
 H3:2. 私生活を充実させる
 H3:3. 適度に手を抜く
H2:仕事が続かない人に向いている働き方

かなりざっくりとした例ですが、悩みをもった読者が解決策を見つけ、次の行動に移せる流れで記事を作れればベストです。

タイトル・見出しと同じくらい重要なこと

CHECK

ほかの記事と差別化するうえで、タイトルや見出しを意識することは重要です。

しかしそれ以前に、上位表示される質の高い記事になっていなければ、タイトルを見られることすらありません

まずは質の高い記事を作れるように、構成作り本文の執筆に力を入れることが大切です。

特に個人ブロガーは、強い法人ドメインもなければ、ディレクターに記事を編集してもらうこともありません。たった1人で、仕組み化された競合サイトと戦うことが多くなります。

Webライターもブロガーも、Webライティングを独学で学ぶのは大変です。たとえAIを活用しても、そもそもどんな記事が求められるのかを把握していないとうまくいかないでしょう。

当サイトでは、Webライターとブロガーのそれぞれに適した「構成の作り方」「本文の書き方」をレクチャーしています。ぜひスキルアップにお役立てください。

Webライター向け「構成作成マニュアル」
Webライター向け「執筆マニュアル」
ブロガー向け「構成作成マニュアル」
ブロガー向け「執筆マニュアル」
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